Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
前回に続いて、世界の面白いリズムとダンスについて。世界の民族音楽に夢中になっていた1980〜90年代には、音源だけで現場はなんとなく想像するしかなかった世界が、今やYoutubeの中で映像付きで体験できるようになって嬉しい限りです。作っている方も、わりと気軽に出しているのが楽しい。なにとぞ、世界が平和でありますように。
まずは、モロッコでアラブ・アンダルース音楽をやってるオーケストラ。美麗なメロディを全員ユニゾン、ヴァイオリンとルバーブが共存しているのが面白い。演奏者は男だけだけど、聴衆には女性も混じってノリノリです。
次はモーリタニアのポップス。2010年くらいで、当地のアイドル系だと思うのだけど、踊りのどの辺りにカッコよさを感じているのかがいまいち釈然としません。男女3人ずつという編成は、いいですね。
これはアルジェリアの最新ポップソング。素直な美声で普通にいい感じです。画面後ろの地球儀がインドからアフリカまで半周しかしないのが、彼の世界ということかしら。
イエメンの女性トリオ、A-WAのヒット曲。彼女たちはNPR Tiny Disk Concertにも出演していて、実力の程を披露しています。
イラン出身のダフとトンバック名人Reza Mortazaviの映像です。大型フレームドラムのダフもいいけれど、私は木製ダラブッカのトンバックが大好き、メロディも演奏できるし音が柔らかくて惚れ惚れします。
インドはリズムを数えるわけですが、これはその極致とも言える素晴らしさ。ありがたいことに、Youtubeにはこの演奏を完璧に譜面化した映像も上げられていて、一貫して7/4拍子でイン・テンポなのだということがよくわかります。