TOYRO MUSIC | トイロのココロ

Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください！（代表・横川理彦）

くじ運、ちょっといい

遡ること20年以上前。
グリコのアイスか何かのパッケージについている、ベルマークのようなものを集めてはがきに貼って応募してね、みたいなやつで、赤！白！紫！みたいな謎配色のバッグが当たりました。
そのバッグには小さいスピーカーがついていて、CDウォークマンを繋げばどこでも大きな音で音楽を聴けるよ！みたいなやつでした。小学生だった私は周りに見せびらかしたのでしょう。でも、配色が配色で誰にも羨ましがられることはなく、いつそれを捨てたかも覚えていません。
というか、「グリコ　バッグ　スピーカー」で画像検索しても一つも出てこないので、全部嘘かもしれないです。

次は、20代半ばにあった、高校の部活の同窓会のビンゴ大会。
久々に会う先輩たちとの話が楽しかった記憶のほうが濃いですが、なんとそこで私はカニを当てました。「カニが当たったよパネル」を持って写真に写っているので、これは嘘じゃないです。この頃めちゃくちゃ貧乏だったので、まじで嬉しかった。

もうひとつは、20代の終わりに、ジムに行った時のこと。
やぎぬまかなとルームシェアをはじめてわりとすぐに二人とも音楽一本の生活になり、一気に運動不足になりました。そこで、歩いて20分ぐらいのところにあるジムに通い始めました。
スタッフさんが「会員さんなら誰でも応募できるくじやってまーす！」と言っていて、試しにいっちょ応募してみるか、とふたりで応募箱に名前を入れました。その１ヶ月後ぐらいに黒毛和牛が当たり、カニと同じくパネルももらいました。
シェアハウスの玄関に、カニと和牛のパネルを飾り、お客さんをお迎えしていました。

そして去年。ファミマでピクミンの一番くじを引いた時。
わざわざ報告することでもないと思って公言してこなかったのですが、私、ピクミンが大好きなんです。だから、一番くじが出るらしいと知った時に、最低でも10回は引こうと思っていました。
くじ販売当日。ひとまず5回だけ引いてみました。そしたら、A、B、E、F、Gと引けたんです。一番くじを引いたことがある人なら分かってくれると思いますが、EGGHHみたいな出方するじゃないですかああいうのって。だから嬉しくて嬉しくて。

でも何よりも運が良かったのって、大学卒業のタイミングだったと思います。
音大にいるあいだ、コンペに応募しても何も通らなかったし、仕事をもらう経験もできませんでした。それに、一人暮らししていた場所も学生マンションだったので、卒業と同時に出ないといけなくて、お先真っ暗状態でした。
そんな状態で、えーい！と応募した曲がRadio Sakamoto Auditionで大学卒業の３月にオンエアされました。人生で初めてのことなうえに、坂本龍一さんに名前を読み上げられたことだけでも運が良いのに、それをたまたま聴いていたかたがお仕事をくださり、私の音楽家としてのキャリアが始まりました。（フライングドックの福田さん、佐藤さん、ありがとうございます）
ほぼ同じタイミングで、tofubeatsさんのラジオにも曲を送っていました。そこでも運が良くて、tofubeatsさんが曲をかけてくださったおかげで、Tomgggさんやマルチネレコーズのみなさんと出会うきっかけになりました。

できれば宝くじで10億とか当ててみたいもんですけど、そんなことがなくても私は充分運が良いです。でも3億ぐらいだったら当たってほしい。欲深いと当たらなくなっちゃうから無欲なふりをしますが、できれば1億だけ当てたい。5千万なら絶対に当たると思う。
いや、お金じゃないんだよ。こうして素敵な人たちに出会えていることこそが、運が良いってことなんだよ。本当に感謝しています。恩返しをしていきます。でも1千万は当たってほしい。