Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
ほぼ隔日くらいにパンを焼いています。
DAK Turbo-Bakerというアメリカ製(実は象印がつくっていたという噂)のブレッドマシンがお気に入りで、これは二台目。初代が故障したあと、製造中止になっていたのですが、E-bayで探して同じものを買いました。R2-D2似の形が好きなのと、円筒、山型のこんもりしたパンができること、そして丸いガラス蓋からパンが膨らんでいく様子を観察できるのが魅力です。
要するに丸っぽいのがいい。
いろいろ試してみましたが、今は自分のベーシックなレシピが決まっています。
メインの粉は、
●北海道の小麦、「春よこい100%」 カップ二杯弱
●ドイツのライ麦粉粗挽き カップ1/3弱
●塩、砂糖、オリーブオイル、水か豆乳、そしてドライイースト。
ご時世で、いろいろありまして・・。
まず小麦は「はるゆたか100%」を使っていましたがお値段高騰と品薄で「春よこい」に変更。かなりもっちり系で、水を多めにしないと失敗します。
オイル成分は、バターのほうがもちろん美味しいし、持ちもいいのですが、価格高騰と一時の品薄とカロリーの問題でオリーブオイルで妥協。
ライ麦粉はドイツのものを使っていましたが、おそらくウクライナ製だったのか、これも品薄で、最近は北海道産に変更。
イーストは素人の定番、サフの赤。
乳糖不耐症になったのでミルクは豆乳に変更
これをベースにして、ライ麦パンにはマストアイテム、「キャラウェイシード」時には「くるみ」「アールグレイ茶葉」「干しいちじく」などを気分で入れています。
まあ、バリエーションはあるとはいえ、結構ワンパターンでやっているのですが、これがですね、不思議なことに、できあがりはぜんぜん安定しないのです。
取手付きの軽量カップで粉をすくって、ワイルドにお窯にブチこんでいるので、毎回それぞれの量に多少ムラがあるとしても、膨らみ方がいつもかなりちがうのです。
顕著な例としては「イースト入れ忘れた」場合。
これはもう、ガッチガチに固まっちゃって食べることは不可能な塊になり、かなりみじめな1日の始まりとなります。悲劇の塊の記念撮影がコチラです。
その次に最悪なのは「塩を忘れる」。この場合はとにかく美味しくない。バターやジャムなどつけてもなんとも味気ない代物となり、「味気」とは「塩気」が基本中の基本なのだと、やはり海で発生した生命体だからそうなんだろうと・・・。
その点、「砂糖を忘れる」は、まあ致命的ではないんですが、膨らみにくい。
それら、あきらかな失敗は別として、いつもの内容であるにもかかわらず、膨らみ方は日によってかなり違うのが不思議です。気温が変わると様子がかわるような気もします。もしかして水温のせい?ちょっとした水の量加減も大切なようですが、やはりよくわかりません。
成功例のいちじくパンはコチラ。しっかりRISEしています。
パンのご機嫌をとるのはとても難しい。
見事なふっくらパンができた朝は気分がいいけれど、あまり膨らんでないカチッとしたパンも、それはそれで美味しいので問題ないとも言えます。小麦、水、イーストと、塩。これさえ忘れなければなんとかなるから、出来上がりは「お天気まかせ」でいいのかも。以上、”パン作り日記” 初級者のつぶやき篇でした。
ごきげんよう。