Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
今日4月26日は、名作『七人の侍』の公開日とのことです。黒澤映画は白黒時代の作品が特に好きで、何度か見返しています。もちろん『七人の侍』は素晴らしいのですが、『用心棒』が面白い。どこからともなくやって来た浪人、桑畑三十郎を演じる三船敏郎の緊迫した演技と、時たま見せるお茶目な振る舞いは、観る者を惹きつけます。脇役の俳優たちも、三船の演技を引き立てる立役者として、皆良い味を出していました。忘れてはいけないのが、佐藤勝の音楽。特にテーマ音楽が格好良い。この曲は黒部ダムの記録映画、『大いなる黒部』という作品に使われていた音楽を、黒澤明がたいそう気に入り、その曲に似たものを、佐藤勝に発注したそうです。サスペンス映画『天国と地獄』も素晴らしいですね。特急こだま2号での身代金受け渡しシーンは、とてもドラマチックで、手に汗を握るとは、まさにこのことかと思いました。また随所に使われる、シューベルトの『ピアノ五重奏曲「ます」:第4楽章』の、天真爛漫なメロディが大変効果的で、山崎努が演じる犯人、竹内銀次郎の人物像がよく表されています。それと戸倉警部(仲代達矢)のギラギラした目の演技が印象的でした。目の演技といえば、最近久しぶりに『生きる』を観たのですが、主人公で市役所の市民課長、渡辺を演じる志村喬の大きな目は、絶望に打ちひしがれている時、瞬きをしていないのです。虚空を見つめる眼差しは、閉じる事とは死を意味し、生を求める渡辺の苦悩を、表現していたのだと思います。
他には「高級食パン文化月間」ということだそうです。いつからか、彼方此方に高級食パン屋が開店しましたね。何度か購入してみた感想ですが。通常の食パンよりも、生クリームや蜂蜜をふんだんに使用しているようで、ほんのりと甘く、主食というより、どちらかというとお菓子という感じ。普通に焼くのも良いですが、そのままむしって食べるのも美味しかったです。
それと26日は語呂合わせで、「風呂の日」でもあるそうです。風呂の思い出といえば、小学五年生に進級する前まで住んでいた生家は、風呂場の壁に固定されたシャワーはあったのですが、サビで目詰まりしていて、僕が生まれる前から使えなくなっていたようです。(その家は改築した形跡が、所々にあったので、中古物件だったのかもしれません)、その風呂のお湯を沸かすには、風呂場から外に通じる低い扉があって、そこから外に出て、火を付けなければなりませんでした。僕はまだ子供でしたので、火を付ける役目は担わなかったのですが、冬の時期はその扉から、冷たい外気が入ってきていました。小学五年生に進級してから住んだ家は、バランス釜になり、シャワーって画期的だなと驚いたものです。
僕は風呂に入るのがとても面倒くさく、基本的にシャワーで済ませることが多いです。それでもたまに湯船に浸かると、気持ちいいなあと思いますけれど。そんな習慣の風呂ですが、気が向いたら健康ランドに行ったりもします。しかし湯船よりも断然岩盤浴の方が好きです。体の芯まで温まるので止められません。ですから湯船に浸かるのを早々に切り上げ、岩盤浴場に何度も入り直してしまいます。
風呂といえばもう一つ、ドリフターズの『8時だョ!全員集合』のエンディング曲、『いい湯だな』を思い出します。この長寿番組の収録会場の一つが、旧渋谷公会堂でした。一度は見に行ってみたかったですね。でも観覧するための当選券を手に入れるには、さぞかし高い倍率をくぐり抜けないといけなかったことでしょう。
そして旧渋谷公会堂といえば、これまた長寿番組の『題名のない音楽会』の収録会場でもありました。1984年、坂本龍一氏がゲストだった回の抽選が当たり、観覧する機会に恵まれました。席は幸運なことに最前列だったので、間近で彼らを見ることが出来ました。司会の黛敏郎氏と、タメ口の坂本龍一氏との会話、別の言い方をすれば、右派と左派ふたりの会話は、音楽の話を中心にして、のどかに進行していたと記憶しています。
他にも、世界知的所有権の日、リメンバー・チェルノブイリ・デー、国際盲導犬の日、海上自衛隊の日、オンライン麻雀の日、テルマエ・ロマエ よい風呂の日、Dな日、プルーンの日、ツローの日だそうです。