Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
ぼくが最近、よく見てるアーティストの動画といえば
クルアンビンですね!
もう10年以上やってて、2019年にはフジロックにも来日してるそうなので、知ってる人は前からご存知だと思いますが、ぼくは今年になって知りました。不勉強ですいません。
それも偶然、サムネール画面で、ちょっとエッチな感じの女性がベースギターをかまえてる様子を見て思わずクリックしてみただけなんですが。
どうも3人組のバンドで、ギターは古くさい1970年代のヒッピーぽいルックスの男、ドラムは屈強な黒人ぽい男、それでベースはエロい美女です。
美女はローラさんという名前らしいです。どの動画を見ても、だいたい水着とか、パツパツのホットパンツとか、ピタっとしたボディスーツみたいなの着て、しかも、ベース弾きながら腰をくねらせたりする、いやらしいアクションも入れてます。
まあ、カメラはメンバーを均等に追うようにギターやドラムも写すんですが、いらんわ! とモニタに向かって文句を言ってしまいます。
ぼくもエロ目的だけでずっと見てたんですけど、だんだんと情報を得るうち、アメリカ、テキサスのバンドなんだけど、最初からワールド・ミュージック的な視点で、タイとかベトナムの60〜70年代のファンクを聴いてるとか、パキスタンとかトルコとか西アフリカとか韓国とかインドとか、とにかく様々な要素を取り入れた音楽に真面目にチャレンジしているバンドのようだとわかってきました。
ローラさんはお色気担当の紅一点、という感じでもなく、割と3人の中でも音楽的にリーダーシップを取る立場でもあるらしい。
確かにアジア的な音階もあるのが、我々アジア人にはわかりますね。もしかして、かなり知的で高度なことをやろうとしてるのかもしれないのに、こんな不必要なほどお色気をアピールする必要はあるんだろうか?
いや、ぼくがそれで引っかかったくらいだから、できることはやったほうがいいのだろう。というかアピールのためでもなく、当人にとってナチュラルにフェミニンな行動をしてるのが、あの状態なのかもしれない。ありがたいことですね。
女性の色気について書いたら、男性の色気についても書かないといけませんね。いけないんです。平等です。
マネスキンはみなさん、ご存知ですよね。
えっ? いまアメリカのヒットチャートに入ってる中で唯一のギターロックバンドですよ。
もう21世紀になってアメリカで売れる音楽はヒップホップ系かディーバポップだけなのに。グラムロックのバンド、マネスキンは売れてるんです!
しかもアメリカのバンドではなく、まだキャリア6年くらいのイタリア出身のバンドで、つい最近アメリカに進出したばかりみたい。これも言うほど詳しくなくて去年の暮れくらいに知ったばかりですいません。
どうです? これ70年代の映像ではないですよ。
昭和世代が見ればグラムロックとしか言いようがないよね。
この夏はサマソニにも来日するらしいですが、それこそ70年代であれば、アメリカに進出する前にミュージック・ライフでカラーグラビア特集が組まれ、武道館4デイズとか決まってたはずですが。このテのは日本のシーンが最初に発見しなくてはいけなかったんです! この分野でも遅れてしまったね〜。
このボーカルの、全盛期のボウイやボランやヨハンセンやシルビアンのような男のお色気!
やっぱし、その時代ごとに若くてハンサムな人がきちんとオシャレしてメイクしてバリバリにキメてれば、やっぱし売れるんじゃないのかな?
ルーズな自然体のスターよりも、スターらしいゴージャスなスターの時代がまた来るのか?
それもレトロ趣味に過ぎないのか? 今年さらに伸びるか注目ですね!
やっぱりお色気で売れる人は、売れるうちに売れたほうがいいと思うよ!