Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
「中華そば」
小学校を卒業した春休み、中学の吹奏楽の先生から連絡があり会うことになった。
呼ばれた生徒は他にも2人ほどいて、中華そば屋に連れて行かれた。
当時はラーメンとは言わなかった。
食べ終わると先生に肩を組まれ「吹奏楽部に入るよな」と言われた。
当時はブラスバンドという言い方もしなかった。
のちに、その西浦義文さんという顧問の先生に純正調などを教わる。
「ユーフォニウム」
顧問の先生は、金管楽器に男子生徒が欲しかったらしくそれぞれ金管から楽器を選ぶように言われた。
で、選んだのはユーフォニウム。通称ユーフォ。
(当時はユーフォニアムなんて言う人はいなかった。)
理由は、楽譜が実音だから。
例えばトランペットはB♭管で、ドと書かれていたらベー(B♭)を吹かなければならない。
下手に絶対音感のある自分には無理だった。
トロンボーンも実音表記だけど、スライドは難しそう。
というわけで、初めての金管楽器はユーフォ。
「チューバ」
ユーフォニウムはチューバと一緒に練習する。
人数が少ないという消極的理由と、オクターブが違う同じ構造の楽器という積極的理由。
チューバなら夏のコンクールに1年生でも出場できるということで楽器を変えることに。
10kg近くあって、中学生には持ち歩きが大変で嫌になった。
面白い楽器だったんだけど。
「シンバル」
夏のコンクールが終わり、冬はマーチングバンド。
なぜか先生にシンバルを担当するように言われる。
パーカッションは目立つ動きをするので重要だったのだ。
毎朝、5mを8歩で歩く練習。
勝ち抜いて全国大会へ。会場は武道館。
お祝いはオープンしたてのディズニーランドということでこどもたちはみんな頑張った。
「ホルン」
マーチングが終わったころには、友達がユーフォニウムを始めていて自分はユーフォニウムに戻れなくなった。
顧問の先生はトランペットを勧めるが、どうも気が進まない。
というわけで男子生徒がいないホルンに。
学校の楽器が足りないので、ピストン式のホルンだった。
マウスピースが小さくて、金管楽器の中で一番難しい楽器だったのでは。
楽譜がinFなので、初めての読み替えに。
「トランペット」
更に顧問の先生がトランペットを勧めてくる。
なぜあんなに拒否したんだろう。
すでに2人同級生の男子生徒がいたから、というのもある。
音色がヒロイックすぎるというのもあった。
が、断りきれずホルンから転向。
あとから始めたので、ボロボロの楽器しかない。
先生が楽器屋の担当を紹介してくれて、ヤマハのYTR-8335Sという楽器を親にねだる。
高価なので簡単には買ってくれなかった。
それでも、今も仕事で使えているから感謝。
2年生になった夏のコンクール、選抜チームに選ばれて出場。
秋には金管五重奏にファーストトランペットで出場。
部長になったのに転校。先生には申し訳なかった。
その後、横浜の中学校に行っても、皆をバックにソロを吹かせてもらったり。
でもそれをあまり楽しめていなかったように思う。
「ギター」
ピアノが弾けたので、転校先でハードロックバンドに入れられる。
キーボードはつまらない。
友達が弾いているギターが面白そうで、叔父の家にあったクラシックギターをいじる。
転校生の自分を毎朝迎えに来てくれたあの時の友達には本当に感謝している。
楽しい中学生時代だった。
「フリューゲルホルン」
高校の部活では吹奏楽を選ばなかった。
が、体育祭でドラム缶の上に乗って吹いたりしていた。
金管楽器はしばらく吹かないと、全く吹けなくなる。
音量も大きいので、気軽に自宅では吹けない。
というわけで辞めてしまったのだが、吹けるといいなと常々思っていた。
2019年に今のスタジオを作り、少しずつ練習を始める。
そんな折、友人の宮川弾(通称ダンくん)がフリューゲルホルンを始めたいと言い、楽器屋へ。
その音色に、自分の楽器だと思った。
トランペットはヒロイックすぎる。
フリューゲルは心地良い。自分の音色だと思った。
ダンくんより先に楽器を買った。
「トロンボーン」
友人のデザイナーである青木正(通称アオキさん)の家に行くとトロンボーンがあった。
以前練習していたらしい。
これから引っ越すので荷物を減らしたいというではないか。
というわけで預かっておくという名目で、スタジオに持ってきてたまに吹いてみる。
難しいが面白い。
アオキさんは、1/31発売のトイロミュージックのコンピレーションアルバム「Colors」のデザインをしてくれてます。
P.S.
昨年は「2020年を振り返って」というタイトルで、自分が毎年作っている ”Smooth Ties 2020” というプレイリストを公開しました。
今年は最新版”Smooth Ties 2021”。
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