Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
こちらは現在、1月3日21時過ぎ、原稿〆切の3時間前でございます。追い込むため某ファミレスに来ました。最近はセルフで検温、消毒、勝手に座ってくれっていうシステムなんですね。ドリンクバーとチーズケーキを頼みました。
ところで、僕はシミュレーション、シミュレーターといった類のものが好きです。身近なところでいうと、画像アプリのフィルム加工フィルターなんかはまさにシミュレーターですね。変な話…本物を味わうよりも、本物っぽく見せるフェイクの技量にこそ、魅力を感じてしまうことが多々あります。
特に音楽の世界は、シミュレーションの嵐です。ビンテージマイクをシミュレーションして、ギターアンプをシミュレーションして、エレクトリックピアノのピッチの狂いをシミュレーションして、スタジオの部屋の鳴りをシミュレーションして…。僕は特に、オーケストラ音源の製品ページにあるサンプル楽曲を聴くのが好きです。実際に作るとなると途方もないだろうなぁと思いながら、その抜かりのなさにずーっとわくわくします。
家の壁紙なんかもシミュレーターですよね。コンクリート打ちっぱなしの壁紙など、それは壁紙にすることなのか?とも思いますが…コンクリートひとつとってもいろんな柄があるものですし、剥がしてコンクリートじゃないお宅にとっても良い選択でしょう。レンガはもうちょっと進化してほしいなぁと思います。凹凸に加え、もっと質感も追い込めないものでしょうか。ゆるく期待してます。
思えば街づくりシミュレーションゲームなんかも好きでしたが、ゲームといえば最近はマイクロソフトのフライトシミュレーターが素晴らしいな~と思います。
地球上に実際にある空港から空港へ離発着出来ます。天気、風、時間帯など自由にシミュレーション可。景色がとにかく美しい。多くの方がプレイ動画をYouTube等にアップされているので、気になる方はチェックしてみてください。プロジェクターで壁一面に映してやってみたいですね。酔うかな?
フェイクの素晴らしさといえば、モノマネの世界もひと昔前に比べてかなり進化してますね。Mr.シャチホコさん、コージー冨田さん、JPさんあたりはずっと見聞きしていたい。皆さんそれぞれ、YouTubeで多彩なモノマネを披露なさっていますので良かったら。
モノマネってまずは本人の癖を独自で見つける、それから自分の体に入れる、2段階の技量が必要なわけです。癖を見つけた先駆者が一人でも出てくれば、そのモノマネを出来る人が途端に増えるわけですが、これは前述した第1段階をスキップできるからですね。(それでもなお、独自の視点で切り拓くプロフェッショナルの方々にはリスペクトを禁じえません。みかんさんの演じられる近年の黒柳徹子さんなどはまさに。)
あとはマザえもんさんが素晴らしい。旧ドラえもん、旧のび太、旧しずかちゃんなどパーフェクトに演じられる方で、驚くべきことに男性なんですよね。僕はTwitterで知ったんですが、やはりYouTubeもやられているようです。
食品サンプルなどは日本が世界に誇るシミュレーション産業ですね。シンプルに置物としても良いのですが、元となっているものの形状を活かして商品化されていると嬉しくなります。ベーコンのヘッドドレスなど。しれっとした顔で装着して暮らしてみてはいかがでしょう。
ファッションの世界では付け襟というものがあると知ったときははっとさせられました。いわばインナーのシミュレーターですよね。あの日のあの人も、あの日のあの人も、付け襟だったかもしれないのです。欺かれて少し嬉しいのは何故でしょう。はい、そこにシミュレーターがあるからです。
僕の使っているシミュレーション系の音物についても最後に。色々あるんですが、、、無料でおすすめなのが、Balance MasteringのTeufelsberg Reverbというプラグインエフェクター。
ドイツはベルリンにある、今は廃墟となっている監視塔(通称:悪魔の山)で収録されたリヴァーブです。ちょっと不思議な深淵な音です。