Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
ついに迎春リリースとなります、トイロミュージック・コンピレーション・アルバム!「Colors」
トイロミュージックのコンピレーション・アルバム「Colors」が2022年1月31日にリリースされます。→https://t.co/u6DzEbT46n
— トイロミュージック (@TOYROMUSIC1) December 16, 2021
メンバー全員参加の15曲、どうぞよろしくお願いいたします! pic.twitter.com/JngK9RvuML
音楽の酸い甘いを熟知した手練れの所属メンバー作品に混じって、数年おきに断続的な音楽活動しかやってない半素人の私も、初めて作詞作曲を1人だけで完結しました。
もちろんメンバーのアレンジ、プロデュースのサポートあってこそ、作品として成立しましたが、面白いアルバムに入るにふさわしい楽しい歌ができた、と思ってます。ぜひ、お聴きください。
今から30年前、今よりずっと音楽の仕事に関われていた私は、FMラジオでレギュラー深夜番組をまかされていました。トーク、選曲、内容、ほぼ1人で。JFN系列、つまり関東以外の全国ネットでオンエアされていたので、東京では誰も知らないけど、地方に行くと音楽通の方から「あの番組に影響を受けました!」とうれしいことを言われてました。
それが「トロイの木馬」という番組でしたが、今になるとトロイとトイロ。まぎらわしいですね!
ま、わかるか。
トイロは十人十色から来てると思いますが、トロイの木馬とは、ギリシャ神話の故事に由来し、戦争中に、敵軍を油断させるために逃げ出したと見せかけて、大きな木馬に隠れて、陣地に着いたとたん、木馬の中から兵士が現れ、敵を討つという、だまし討ちの元祖ですね。
これが、普通のアプリに見せかけてパソコンに侵入する悪いウイルスになぞらえて、コンピュータウイルスの代表的な名称としてトロイの木馬が使われていた、1990年代初頭。まだウインドウズや、インターネットが普及する前からです。
当時、そこそこ世間より早くパソコン文化になじんでいた私は、パソコン雑誌系の仕事も多かったので、ラジオ番組を始めるにあたり、インディーズのミュージシャンが、やがてメジャーレーベルに侵入して、音楽シーンをかき回す図を思い浮かべて、タイトルを「トロイの木馬」にしました。(後に同タイトルのフジテレビの番組もありましたが、こっちがずっと先です。まあ、オリジナルの言葉じゃないからな)
80年代後半のインディーズ・バンドブームも一段落して、世間はエイベックスやビーイングの消費されるJ-POPに傾いてた時代、こっちは趣味性の高いテクノやネオアコ、渋谷系にも呼応するニューカマーを発掘しようという。まことに古い話。。
トークにはなるべくパソコン用語を使ってハイテク番組ぽく、デモテープを送ってくるリスナーをハッカーと呼び、今日は新しいアプリ(コーナー)をインストールします、とか、フリーズしたのでリスタートします!とか、いろいろ言ってました。
1年たったら、今日からアップデートしたので、トロイの木馬2.0になります、とか言って、ほんとにタイトル変更したりとか。最後は2.1まで行って、3年近くやりましたね。
そのまとめ的に、1993年に 番組連動企画コンピレーションCD「トロイの木馬」 が、私のプロデュースでリリースされました。(当時はオムニバス、という言い方が一般的でしたが)
ここには、私のやってたバンド、東京タワーズの楽曲も収録されてますが、今回のトイロのアルバムで冒頭を飾っている、松前公高の作品も入っています。
「トロイの木馬」すでにお持ちの方は、今回の新曲と聴き比べてみてください。より円熟の境地が楽しめるかと。
同じ曲のデモバージョンは、ディスクユニオンから出てた松前のソロ曲集CD にも入ってましたね。
さすがのシンセマエストロ。30年変わらぬ老舗の味、コズミックエレクトロのスタンダードです。
「トロイの木馬」には、トイロのメンバーとも関わりの深かったインスタントシトロンのデビュー前の音源とか、中野テルヲの曲、福間創の参加したユニットなども収録されているので、今は廃盤ですが、中古で手に入れよう! 持ってる人を見つけて、カセットにダビングしてもらおう!
そういえば限定的にネット番組として「トロイの木馬・クリエイティブクラウド」として復活させたこともあったな〜。それも10年近く前か。。
今さらキャリアや懐かし実績アピールしてますと、フレッシュ感がなくてウザがられますけど、中にはアーカイブ好きなZ世代の若者にうっかりレジェンド扱いされて、いい気になれる場面もあるので、許してちゃぶだい(昭和ノリやめろ!← 1人のり突っ込み
長くなるので、これより古いトイロ所属メンバーとの関わりは次回以降にしますが、最新作「Colors」は、CDも配信もある予定ですので! どうぞよろしくDIGってちょんまげ。