Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
早いものでもう2021年も残すところ2週間ばかりで終了です。
世の中がコロナから中々脱却できない中、モヤモヤする要素は残しながらも無事に終えられそうで良かったです。
さて、そんな年の瀬に特に書くべきテーマも見つからないので、今年良いなと思ったアルバムを紹介していく事にします。
フランスのエレクトロディスコバンドの2ndアルバム。
何より曲がpopで洗練されていてクオリティが高かった。
タイトルの日本語の"たこつぼ心筋症"がアルバムのテーマだそうです。
ディアンジェロのバンド等様々な場所でベースを弾いてきたPino Palladinoがギタリストでシンガーソングライター、プロデューサーの Blake Mills と組んで作ったアルバム。音の隙間の作り方がカッコ良くアルバムを通して流れるグルーヴが心地よい。
ポルトガルのバンドの新作。サイケ、ソフトロック、ブラジル、jazz など絶妙なバランスでミックスされている。何よりポップな所で勝負しているのが良いです。
12年ぶりのアルバム。1曲目がスタートした途端彼らの世界にグッと引き寄せられる。
いつものように音の要素は少ないのだが、そのギターの音色、声、空間の使い方が相変わらず素晴らしい。
コラージュであり、サイケデリックなエクスペリメンタルミュージックであると同時にポップスとしての普遍性も持ち合わせていて、何これー?というゾクゾクする感じが良い。
まるで日本人の様にシティポップを奏でる、見るからにオタクっぽいカリフォルニア在住の1人ユニットの楽曲は、時代と国が捩れた不思議な感覚を呼び起こす。
まあでもオマージュとはいえ、実際このクオリティでできてる人ってあんまりいないよね。
日系人を母に持つカリフォルニアの女性シンガーソングライターのソロユニットの1st。
Everythng but the girl を彷彿させる様な疾走感のある曲に最初ハッとしたが、よく聴いてみると非常に幅と奥行きがあるアルバムだった。
メキシコシティでの展覧会用に作った音源をアルバムにしたとのこと。
基本的には心地よいアンビエントミュージックなのだが、チェロや声など有機的な要素を絶妙に絡ませる事で音に奥行きを与えてグルーヴを構築しており独自の心地よさを醸し出している。
ロンドンのラッパーの4作目。楽曲が圧倒的なクオリティで問答無用に素晴らしい。
プロデューサーのSault のインフローの影響も大きいのだろう。クラシックソウルから ロック(punk)までも内包する様なビートに独特のキレがあってそれがロンドンっぽいスタイリッシュさを醸し出しているのも良い。
カナダのシンガーソングライター。この人だけ今年の新譜ではないのだが今年よく聴いた。たまたまyoutubeでRufus Wainwrightの 曲をギター1本で歌っているのを見て 痺れた。所謂ドロップチューニングのギターを演奏するのが特徴でギターの演奏も歌も素晴らしい。
ギターが格好良くてコピーしたくなりました笑。
Joni MitchellやFeistを始めカナダにはこういうカッコ良い女性アーティストを輩出する土壌があるのだろう。
これはライブ映像で。
今年を振り返ってみると、上記以外もなんだか柔らかい印象のものを多く聴いていた気がする。
女性のボーカルものが多かった気も。コロナの影響か?
来年はもうちょいアッパーな感じでいきたいものです。
では良いお年を。