Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
私は、十数年前から生まれ故郷、大阪に住居を移した。制作作業はほとんど在宅、打ち合わせだけ東京へ出向けばいいし、当時でもスカイプがあった。そういえば、緊急の修正作業は、新幹線の中で仕上げて送ったという事もあった。トイロ・ミュージックという窓口が東京にあるおかげで、もはやどこに住んで居ても仕事が出来るのはとてもありがたい事だ。
さてコロナもひと段落した所だが(2021年11月現在)、通勤電車はまた満員の状態でとても心配である。緊急事態宣言の時、電車を敬遠して、都内でも自転車に乗る人が多くなったというニュースをみた。大阪は東京に比べて街の規模が小さいので、市内なら自転車で十分移動が可能で、昔から自転車使いの人は多い。私も電動自転車を手に入れてからは大阪市内のど真ん中、心斎橋、難波、本町、梅田なども、たまに自転車を使用している。先日、天気の良いお昼に時間が出来たので、ちょっと足を伸ばして以前から気になっていた場所にサイクリングしてきた。
大阪の西側、大阪港周辺に流れる川の渡し船。
大阪は水の都。淀川以外は小さな川がたくさん流れている。巨大船が通る為だとは思うが、新しくできた橋がとにかく高いのだ。例えば千本松大橋などは、自転車で通れる様にはなっているんだけど、その高さはビル12階建ての高さだそうだ。二重らせんでそこまで上がったとしても、高所恐怖症だと渡れない〜。かといって低い橋で渡れる所は、とんでもない距離、回ってこなくてはならない。生活圏で川を渡る人の為に、大阪では今でも8カ所の渡し船が市によって運営されている。
約15分おきに運行され、運賃は全て無料。大きな特徴として、船着場は工場地帯の中で、どちらも渡った後もある程度移動が必要になるので、ほとんどの人は自転車に乗って乗車する。その為、椅子がない。
大阪 渡船場マップ
歴史などは大阪市の情報を見て頂くとして、私が行って来たのは千本松渡船場。大正区と西成区を結ぶ巨大な千本松大橋があり、前述の通り、自転車で橋を渡るのは至難の業。住民の要望で渡し船は存続され、現在でも通勤通学に使われている様です。
西成区側で10分ほど待ったら船がやってきて、まず、向こうから来た人が降り、整列して船に乗っていく。15人ぐらいだったが全員自転車。半分は私の様な観光客、サイクリングの人だった。
千本松大橋の真下をくぐり、ほんの1〜2分で対岸の大正区に到着。このあたりは戦後、多くの工場が出来た地域で、工場の規模が大きく、雰囲気も町のものとはちょっと違う。映画ブラックレインの撮影に使われた工場もこの辺りにあったそうだ。
少し走って、上流の落合下渡船場へ。さきほどより少し小さい船。西成側に戻りました。
次回は全国でもめずらしい、エレベーターで川底まで行ってトンネルで川を渡る「安治川隧道」(あじがわすいどう)にも行ってみたい。
興味ありましたらYOUTUBEにたくさん動画があります。大阪 渡船などで検索してご覧下さい。