Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
皆さん、ご存知だろうか?
どうやら、最近は音楽をプロモーションするにも「映像」が不可欠になっているらしいぞ、、、!!(40年前)
Michael Jacksonの「Thriller」でストーリー性のある長編ミュージックビデオが世の中では話題になったけど、僕の趣味としては、なんといっても85年が印象的だった。
a-haの「TAKE ON ME」は素晴らしかったけど、何より驚愕したのは
Godley & Cremeの「Cry」
Godley & Cremeは音楽もすごいのに映像作家としてもHerbie Hancockの「Rockit」やWang Chungの「Everybody Have Fun Tonight」なども素晴らしかったな〜。
その後もミュージックビデオはどんどん進化する訳だけど、「自分は?」というと、そこまで手が回らない!まだ音楽さえろくにできていないプロになる前、そっちで精一杯。自分で作る気持ちにはならなかった。
しかし、テイトウワ氏などは美術系ということもあるが、当時から映像に興味持っていて、某渋谷のスタジオでよく深夜、顔をあわせていた。僕が音楽スタジオでダラダラとシンセいじっている頃、彼は映像スタジオで当時最新のFAIRLIGHT CVIを勉強中だった。
映像の編集やCGなど、当時個人で出来るレベルではなかったけれど、将来、安価で、自宅のパソコンで出来る時代がきっと来るよ!その時になったら自分でも映像も作ってみようと思う!うん。必ず。やるよ。今はやらないけど、将来絶対やるよ!
そして、月日は流れ、、。
皆さん、ご存知だろうか?
どうやら、最近の若者はテレビよりYoutubeばかり見てるらしいぞ!
パソコンで動画編集してYoutuberっていう職業もあるらしいぞ!
ということで僕もYoutuberになりたいです!(笑)、というのは冗談で、映像やってみようか?と思い続け、重い腰が上がらない40年。
オンライン授業が増えた事をきっかけに、大学の講義の仕事で多少の動画編集をせざるを得なくなった。といってもZOOMなどで録画した講義で、不要な部分をカットしてまとめたりパソコンの画面を挟み込むだけの簡単なお仕事。
しかし、そんな簡単な作業でもやっぱり音楽と同じ様に、ちょっとした部分、どんどん凝りたくなってしまうもの。徐々に文字入れたり、クロスフェードしたり、エフェクトかけたり。
あ〜、やっと重い腰がちょっとだけムズムズ動き始めてきた。
そんな時、7月に創刊された、シンセサイザーと音楽の専門誌 「FILTER」(発行:FE-Prot、発売:シンコーミュージック) が創刊された。
(「シンセサイザー専門誌「FILTER」新創刊、改訂期P-MODELメンバーたちのスペシャル会談が実現」音楽ナタリー)
このムックでアナログ・シンセサイザーの仕組みと音作りに関するセミナー特集の文章を23ページ書かせていただいたのだけど、編集者からその連動映像を作りたいという話をいただく。音楽を文字で伝える時に「具体的な音」を聴いてもらうと、より理解が深まる。大昔ならソノシート、昔ならCDやCD-ROMなどの付録があり、少し前ならダウンロードで、今はYoutubeなどの動画へと音を聴かせるメディアも変わってきた。
この連動映像、最初は「音素材」を提供するという話だったのだけど、せっかくムズムズ動き始めた腰を本格的に上げるべく、動画制作、編集まで責任を持って作ると申し出る事にした。
さて、まずはアプリの選択だ。iMovieは無料で使いやすいけど、やれる事少ないのと、とにかく恐ろしく重たい。かといってPremiere Proを月々使用料払うほどの使用頻度はないので、無料版のあるBlackmagic DesignのDaVinci Resolveを使ってみる。「あ〜、iMovieと基本構造変わらないんだ」「でも、圧倒的に使いやすい」「機能も豊富〜」といろいろ実験作品作ってみた後、キャンペーンで今なら有料版購入でエディター(コントローラー)が付いて来るという。こりゃ買うしかない!
エディターを手に入れて、いよいよ「FILTER」の動画、編集作業が始まる。
映像の内容を考え、クロスフェード、文字入れ、画面を四分割、エフェクト、ズームなど、ネットで使い方調べながらの楽しい作業でした。
「映像作品も作ってみたい」と思って40年、「解説動画」ではありますが、多少、作品的な体をとった動画ができあがりました。
「FILTER Volume.01」「シンセサイザーの仕組みと音作り」連動動画 (是非1080p HDでご覧ください)