Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
主に台所で音楽を聴いている。数年前にBluetoothのスピーカーを置き、古いiPhoneにエレファントカシマシの音源をぎっしり入れ、料理の時に聴いてみたらとてもよかった。CDから取り込んだ曲、ライブとかデモバージョンとか同じ曲もたくさん入ってのべ525曲、シャッフルだと色んな「悲しみの果て」が延々続いて再生されたりして、聴き比べるのも楽しい。しばらくエレカシばかりを聴く数年を送り、そろそろさすがに他の音楽も聴きたくなったのでもう少し新しいiPhone(でも古い)に換え、Spotifyでいろいろ聴くようになった。2020年はたくさんお菓子を作っていたので、台所にいる時間がかなり長く、自分にしては音楽を聴いた年だった。
詞も曲も演奏も全部いい。今泉力哉監督「サッドティ」で初めて存在を知り、CDを買ったらとても良かった。そのうちライブを見てみたくなり、一人で勇気を出して行った。一人でライブハウスに行くなんて高校生以来だったので。当時は「大人ばっかり!」とビビり、今回は「若い子ばっかり……」とビビった。いつでもビビってばかりいる。トリプルファイヤーのライブはとても素晴らしかったので本当に行ってよかった。お客さん、若い人ばかりと思っていたが、落ち着いて観察してみると私と同世代、もしかするともっと年配の男性もいたので安心した。
トリプルファイヤーのライブに一人で行った後、ライブを反芻しながら王将で餃子(1.5人前)というのが、かなりの楽しみだったのに、コロナでそれもかなわない。やむなく、配信のライブを見ながらテイクアウトの王将。早くライブに行かれるようになるといいなと本当に思う。リリースされているアルバムはどれも好きだけど、特にこの曲が◎。同じアルバムに「人生を変えた言葉」という曲もあって、こちらもかなりいい。
1979年にリリースされたスリッツのシングルB面。マーヴィン・ゲイ「悲しいうわさ」のカバーだというのはかなり後に知った。これを歌っているアリ・アップは若くして亡くなり、彼女のお母さんがジョン・ライドンと再婚してるというのは有名な話だけど、それ聞いた時にはかなりびっくりした。娘の友だち(かなり年下、しかもジョン・ライドン)と再婚するというペタジーニ。
あやしい曲でとても好き。ギターの音とかあやしさ満点でどうしようと思う。
近所に出来た八百屋に行くとかならずかかっていている。八百屋というか、その日仕入れに行って安いもの(質は良い)をドーンと仕入れて売っている店なので野菜じゃない、綿棒とかマスク、コーヒーメーカー、折り畳み傘とかも売っている。店の半分はペット用品だ。犬の服の隣に田辺農園のバナナとか置いてあってかなりシビれる。とにかく勢いがあるのでこの曲かかってるとますます盛り上がってついたくさん買っちゃう。
LIVE AT LEEDSより。スタジオ録音盤より楽しそうな感じがしてこちらの方が好きになった。かなり初期から相当にメンバーの仲が悪かったという話だけど、仲が悪くてもこんなライブが出来るもんなんだなスゴイなと思って聴いている。