Toyroメンバーのリレー・コラムです。ぜひ、お楽しみください!(代表・横川理彦)
今年度から美学校で担当している講座は「世界のリズムとグルーヴ研究」というタイトルで、現在中南米編です。アフリカ系のパーカッション中心のアンサンブルが各地で様々な形で展開されていて、当然のことながらダンスと一体になっている。宗教性の強いものからパーティーの楽しみまで色々なのですが、どれも感動的で研究するはずがつい見とれてしまいます。特に子供たちが踊っているのには涙腺崩壊の恐れあり。
まず最初は、キューバのルンバ。次の動画はルンバ・フェスの打ち上げパーティの様子で、男の子がコンガを見事に叩き、お姉さんとペアで踊っています。あとの方で白のタンクトップの女性に抱えられているのは、お母さんでしょう。
次は、ヴェネズエラのTamborのパーティ。地元のコミュニティ感が濃くて、赤ちゃんから高齢者まで参加、ステージの真ん中で男女のペアが何組か踊っているのだけど、踊りたい人は自由参加で軽くタッチすると踊り手が交代していく、ペアの組み合わせがどんどん変わっていく自由な場です。ステップは細かく、腰の回しっぷりが凄い。小太りのおじさんとかも実に魅力的です。歌い手たちのコール・アンド・レスポンスも見事。
こちらは、ウルグアイのCandombe(今やユネスコの世界遺産)で、女性だけのチームです。
女性のチームは、リズムのニュアンスもちょっと違っています。もう1つ、Candombreのストリート・バージョン(観光用でしょう)も載せておきます。太鼓と踊りのシンクロし具合がよくわかる。
プエルト・リコにはアフリカ系のBombaというパーカッションと踊りのスタイルがあって、女性の踊り手とリード・パーカッションがどれだけシンクロできるかを競うのですが、次の短い動画は踊り手の女の子と男の子のパーカッションが練習しているところです。
最後は、ボリビアの若手グループ(女子4名のコーラス+男子4名のバンド)Las Coquistadors(征服者たち!)による”Amor por Internet”(インターネット、愛してる!でしょうか?)。アイドルっぽい歌や踊りを全員楽しんでいる様子がたまりません。